大分県消費生活・男女共同参画プラザ(大分市東春日町)で10月2日、「高校生ICTカンファレンス2016in大分」が開かれた。
インターネットやスマホの利用について、地元高校生が主体的に議論する場として企画した同イベント。2011年度の「ICTプロジェクト 高校生熟議in大阪」開催から始まり、これまで全国で199校、907人の高校生が参加している。
議論のテーマは「ネットトラブル!どうする?予防と対策 ~トラブルに巻き込まれないために、巻き込まれたら~」。県内11校、48人の高校1、2年生が参加した。そのほか、議論を進めるサポート役として大分大学、文理大学、IVY総合技術工学院から20人、社会人4人がファシリテーターとして参加した。
参加者はそれぞれ学校の違う6人8グループに分かれ、テーマに沿った身近で起きている「問題」「予防」「対策」について議論し発表した。発表のスタイルはそれぞれ自由で、パワーポイントを使用しての発表や寸劇での発表など高校生らしいユニークな部分もあり終盤の会場は和やかな雰囲気に包まれた。
開催事務局の公益財団法人ハイパーネットワーク社会研究所の原田美織主任研究員は「多くの高校生が参加してくれた。カンファレンスを通じてルールの大切さや問題が起きた時に対応する能力を身に付けてもらいたい。参加者はグループワークやディスカッションをする事はとても良い経験になったと思う。今後自分たちでルールそのものを考え自校で意見できるようになれば」と期待を寄せる。
講義に臨む姿勢やグループワーク、プレゼンテーションなどを通して審査しサミット代表校に選ばれたのは「大分東明高校」。同校を生徒1人を選び、11月3日に東京で開催予定の全国サミットに参加する予定という。