大分市の下郡バイパス沿いに11月28日、ピリ辛系の麺店「豊後辛麺 岩本」(大分市片島上川原、TEL 097-567-5770)がオープンした。
大分市の都町で同様の辛麺店を営んでいたが「より長い時間、より幅広い層のお客さんに食べてほしい」と、郊外へ移転した同店。店主は、市内の焼き肉専門店や唐揚げ店などで20年以上にわたって食を学んだ岩本浩さん(45)。
店舗面積は約100平方メートル。テーブル7卓と「子ども連れやお年寄りも気軽に来店できるように」と3つの座敷席を設け、全60席を用意する。提供する麺類は、豊後辛麺(680円)、トマト辛麺(730円)、冷麺(700円)、梅しそ冷麺(750円)で、それぞれ「0辛」から数十倍の「神辛」までの辛さが選べる。
冷麺からヒントを得たという「だし」は、厳選した羅臼産のコンブ、宗田カツオの粗削りなどのほか、地元・大分の干しシイタケをふんだんに使い、和風に仕上げた。ニラと卵をふんわりと絡ませたスープは「0辛でもおいしい」という自信作だ。
こだわりの麺には、胚乳だけを使う通常の小麦粉とは異なり、胚芽や表皮も合わせひいた全粒粉を練り込んだ「全粒麺」を使う。太めで茶褐色の見た目が特徴で「独特の香りと食べ応えのある食感がポイント。健康食としても人気」と岩本さん。
最後に振りかける唐辛子は韓国産を軸に数種類をブレンドして完成させた。「和風スープとのバランスを崩すことのないように気を使った」という。
そのほかメニューには、チーズ、ニラ、キムチ、ネギなどのトッピング(各100円)、唐揚げ、ギョーザ、ナンコツなどのサイドメニューが並ぶ。残ったスープとご飯を石焼きの器で雑炊を楽しむセットメニューも用意。岩本さんは「おひとりさまから家族連れ、お子さんにお年寄り、皆さんに愛される店にしたい」と意気込む。
営業時間は11時~23時。