アミュプラザおおいた(大分市要町1)で12月6日、県産イチゴの新品種「ベリーツ」のお披露目会が行われた。
「スイーツのようなストロベリー、ベリースイーツ、ベリーツ」が名前の由来という同品種。会場では広瀬勝貞大分県知事が「ベリーツ」を試食し、「ちょっとした酸味が芳醇(ほうじゅん)な甘みを引き立てている、これぞザ・ストロベリー」と説明した。
「ベリーツ」は、県が「ゆふおとめ(大分3号)」と「かおり野」をかけ合わせ、8年の月日をかけて開発した新品種で、鮮やかな赤色と高い糖度が特長。「大分」の冠がついたイチゴは生産者の長年の夢で、大分県いちご販売強化対策協議会の田中廣幸会長は「自分自身これまで6種類ほど育てているが、その中でも最高の品種といえる。生産者にとっても待ちに待った自信作」と笑顔を見せる。
お披露目会には関係者ら約200人が参加。ステージ横にはビニールカップに一粒ずつ入れた9段の華やかなイチゴタワーが設けられた。名前を発表した後、プロジェクターで「ベリーツ」の交配や特長、名前の由来などを説明し、新ブランドの誕生を記念して先着150人にカップを配った。
市内から来場した安部やすみさんは、一番乗りで広瀬知事から「ベリーツ」を受け取った。「1粒しかないので持って帰って孫に食べさせたい」と笑顔を見せていた。
「ベリーツ」は、7日7時25分から大分市公設地方卸売市場で初出荷式を行い、その日のうちに市場に出回る。今月8日・9日、15日・16日はJR大分駅前府内中央口広場で「クリスマスマーケットin OITA2017」で試食会を行うほか、イチゴ付きスパークリングワインも限定販売する。