新年を迎えた1月1日、大分市の長浜神社(大分市長浜町1、TEL 097-532-6452)では、暖かな日差しの中、参拝客が次々と訪れた。
医薬の神をまつる地元に根差した同神社。毎年7月の600年の歴史があるという夏祭りが有名。三が日の参拝者数は約3万人を数える。
元旦は9時ごろからにぎわい始め、10時30分には本殿へつながる列ができた。初詣を終えた参拝客は、家内安全や商売繁盛に御利益があるとされる「おみか福笹」やお守りを買い求めたり、おみくじをひいたりしてそれぞれの新年をスタートさせた。
鳥居付近では、「長浜神社獅子舞保存会」の獅子2頭が参拝客を出迎えた。頭をかまれると魔よけで一年を無事に過ごせるとして、自ら進んで頭を差し向ける小学生もいたが、怖がって泣き叫ぶ幼児の姿も見られた。同会代表の足立祐也さん(35)は「14年前にゼロから始めた行事だが、根付いたようでうれしい。100年以上続くよう頑張っていきたい」と決意を新たにした。
福岡から市内の実家に帰省した田辺美和子さん(37)は、夫の正樹さん(40)ともに長男の裕喜ちゃん(1)を連れて参拝。「家内安全とみんなの健康をお祈りした。昨年はいろいろ大変だったけど、ことしは良い年になってほしい」と話す。
獅子による出迎えは3日まで。2日は10時~15時、3日は10時~14時。