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大分市で「県市町村合同公売会」 「目利き」300人が掘り出し物落札

300人の目利きでにぎわった公売会

300人の目利きでにぎわった公売会

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 大分県庁舎本館の正庁ホール(大分市大手町3)で1月21日、「大分県市町村合同公売会」が開かれた。

落札価格を想定して入札する来場者

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 県税および市町村税を滞納している個人や法人から差し押さえた物件(物品)を売却する同公売会。2011年度から県内の管内ごとに8回実施しているが、大分県と18市町村が合同で行うのは今回が初めて。テレビ、ゴルフセット、高圧洗浄機、日用品、陶器など230点に対し、事前に市場価格などから割り出した見積価格34万5,350円を設定し、2回に分けて入札方式で実施した。会場では県職員34人と18市町村の職員73人が運営に当たり、会場への誘導、受付、概要説明、入札受付などを分担して行った。

 9時30分の開場とともに会場は約300人の「目利き」で埋まった。事前に公開されていた物品の一覧表を手に見積価格と現物品を見比べてじっくりと値踏みしては、思い思いの価格を書き込んで入札した。

 別府市の男性会社員(32)は、豊後高田市の差し押さえ物品で見積価格4,000円のグラスを6,011円で落札。「事前に調べたら1万円はすることが分かったのでうまくいった」と満足そう。父親と一緒に来場した大分市の高野陽菜さん(金池小5年)は見積価格100円の未使用のパーティー用プレートを222円で手に入れた。「キャラクターがかわいかったから欲しかった。落札できてよかった」と笑顔で話した。

 落札数は213件。売却代金は64万3,455円で、滞納者の未納金に充当する。最高落札価格は46インチ型プラズマテレビ(見積価格1万1,800円)の3万円だった。県総務部税務課は「見積価格の1・86倍という数字は十分。今後もさまざまな形で実施していきたい」と話す。

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