別府市の温泉地一帯で3月30日、春の恒例行事「第104回別府八湯温泉まつり」が始まった。主催は別府まつり振興会と別府八湯温泉まつり実行委員会(TEL 0977-24-2828)。
毎年4月1日の「温泉感謝の日」を中心に開く同イベント。今年は3月30日・31日の前夜祭を含む、4月3日までの5日間で開催する。期間中、中心街や温泉地など10会場で多様なイベントを開くほか、市内100カ所以上の温泉施設を無料開放する。山の斜面を野焼きする「扇山火まつり」は30日18時30分に火入れする。
1日は別府駅前会場でイベントがめじろ押し。10時30分から市民グループがオリジナルダンスを披露する「仁輪加隊(にわかたい)巡行」、11時45分から別府音頭などを踊る「ふれあい踊り」、13時からみこし、陸上自衛隊の装甲車、消防車などが登場する「湯けむり総パレード」を開く。15時からはメイン行事となる「湯・ぶっかけまつり」がスタート。観客が沿道に用意した温泉を、ひしゃくを使ってみこしや担ぎ手に浴びせ掛ける。湯量は40トンで、今年は泡を使った「泡タイム」を設けている。
30日から1日にかけては松原会場、やよい天狗(てんぐ)通り会場、ソルパセオ銀座会場、堀田会場、明礬会場、亀川会場、鉄輪会場、浜脇会場、海門寺公園会場で関連イベントを開く。JR別府駅高架下のべっぷ駅市場では、白飯を入れた丼に新鮮な魚介類や郷土料理などをのせて楽しむ「丼フェス」(1杯700円)も実施する。
30日には、祭り全体の皮切りイベントとなる「べっぷフロマラソン」が始まった。フルマラソンをもじったイベントで、5日間で市内の温泉42湯+手湯を巡るスタンプラリー。今年は昨年から始めた「ハーフロマラソン」(21湯+手湯)に加え、88湯+手湯を回る「超フロマラソン」を新設。全3部門に米国や韓国からの参加者を含めた約200人が挑戦する。
6時30分にJR別府駅前で行われた開会式では、ツーリズム別府大使の石井仁さんが「一湯、一湯味わいたい」と「泉手宣誓」。長野恭紘市長の号砲で浴衣姿の参加者が温泉街に飛び出した。
大分市古国府の長棟剛史さん(40)・めぐみさん(39)夫妻は3年連続の参加で、2人とも過去2回は「完湯」しているという。めぐみさんは今回「超フロマラソン」に挑戦。「新しい部門なので楽しみにしていた。初日に27カ所回れればいけそう」と気合いを入れていた。
イベント情報や開催時間はホームページで確認できる。