玖珠町の万年山(はねやま)(1,140メートル)で5月27日、「第69回山開き」があり、多くの登山客でにぎわった。
巨大な溶岩のテーブル状の台地(メサ)が上下に重なる「2重メサ」と呼ばれる独特の山容が特徴。8合目付近にはミヤマキリシマの大規模な群生地が広がり、5月にはピンク色の花を咲かせる。山頂までの登山道は舗装されており、登りやすい山として人気となっている。
27日は11時30分から9合目の避難小屋付近で式典が行われた。神事に続いて、町観光協会の佐藤隆会長が「好天の中で開くことができた。山頂からの絶景を満喫してほしい」、宿利政和町長が「自然豊かな万年山の夏を楽しんで」とあいさつ。来場した登山客らとともに万歳三唱した。隣接の広場ではじゃんけん大会やクイズ大会、ライブ演奏なども行われ、山開きを盛り上げた。
山頂は、県内外からの訪れた登山客でにぎわった。家族連れや登山グループがパノラマ景色を眺めながら弁当を食べたり、青空の下に広がる山々をバックに記念撮影したりして「山開き」を楽しんだ。
今年のミヤマキリシマの開花は早く、すでに終盤。宮崎県から朝一番で登ったという田中弘さん(67)は「初めて来たので、花も緑も十分に楽しめた。歩きやすかったし山頂からの景色も素晴らしかった。来年は花のピークを逃さずに登りたい」と話していた。