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大分市で国東・宇佐の世界農業遺産展 シチトウイの無料ミサンガ作りも

5周年を節目に開く世界農業遺産パネル展

5周年を節目に開く世界農業遺産パネル展

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 国東半島宇佐地域の世界農業遺産認定5周年を記念したパネル展が5月30日、iichiko総合文化センター(大分市高砂町2)アトリウムプラザで始まった。主催は国東半島宇佐地域世界農業遺産推進協議会(事務局・県農林水産企画課、TEL 097-506-3525)。

シチトウイで作るミサンガ

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 世界農業遺産は、次世代に継承すべき伝統的農業の「システム」を国際連合食糧農業機関(FAO)が認定する制度。2018年4月現在、 世界で20カ国50地域、国内では、2011年6月の「トキと共生する佐渡の里山」(新潟県佐渡市)、2018年3月の「静岡水わさびの伝統栽培」(静岡県わさび栽培地域)など11地域が認定されている。

 国東半島宇佐地域(豊後高田市、杵築市、宇佐市、国東市、姫島村、日出町)は、水不足の解消を図る「ため池」の複数連携管理、クヌギ林の循環再生、日本一の原木しいたけ生産、国内で唯一のシチトウイ(七島イ)生産などの多様な農林水産業と生態系の保全が評価され、「クヌギ林とため池がつなぐ国東半島・宇佐の農林水産循環」として2013年5月30日に認定を受けた。

 今回は、認定5年を機に、認定遺産のさらなる浸透と情報の再発信を目的に開催。パネル展示のほか、畳表などに使われてきた「シチトウイ」でミサンガを作る無料のワークショップを実施する。

 会場では大小17枚のパネルを使い、国東市綱井地区のため池システムやクヌギ林のほう芽から伐採までのサイクルなどについて解説。同協議会が認証した地域ブランド商品(乾シイタケ、シチトウイ加工品、コメ)やオリジナルマークや国内他地域の遺産も紹介している。

 県農林水産課の大石真義さんは「この5年間でシステム継承のために小中高生の授業に取り入れたり、地域の元気づくりにつながるブランド商品化、認知度アップのための応援商品導入などを行ってきた。今回は再スタートの意味も込め、遺産の素晴らしさをあらためて伝えたい」と意気込む。

 シチトウイ工芸師によるワークショップは6月2日、3日に開催。10時30分、13時、15時の1日3回で定員は各回10人。開始30分前に整理券を配布する。

 入場無料。6月5日まで。

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