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大分県立美術館、「LCDアワード最優秀新設文化施設」に選ばれる 国内初

LCDアワード受賞の発表をする大分県立美術館の加藤副館長(右)

LCDアワード受賞の発表をする大分県立美術館の加藤副館長(右)

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 大分県立美術館(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)が10月10日、Leading Culture Awards(以下、LCDアワード)2015のアジア太平洋地域、最優秀新設文化施設に選ばれた。

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 LCDアワードは、美術館の新たな施設や取り組みに対して、文化分野における創造性や革新性を見いだし、称賛するものとし、LCDはニューヨークタイムズとアートネットの協力により2014年から始まった受賞制度。最も卓越した文化施設や振興の文化施設に注目し、文化と観光産業とをつなぐとともに、LCDが展開するメディアキャンペーンを通じて、文化的な次世代の旅行者を刺激することを狙いとしている。

 世界的にも影響力のある73人のアンバサダー(情報提供者)によるノミネートとLCDの研究・経験と共に候補リストを決定、アジア太平洋地域には同館を含め、シンガポールや台湾の美術館など5施設が最終選考に選ばれた。

 同館の宇都宮さんは「9月に最終選考に残っていると連絡を受けた。ウェブでの発表やLCDが制作するカタログなどに掲載されると聞いている。受賞したことによる国際的なPR効果は大きい」と期待を寄せる。

 審査は展覧会・プログラム、建築・空間デザイン、食事・飲み物、ショップ、デジタルプログラムの5つのカテゴリーを12人の審査員により選考する。ロンドンJumeirah Carlton Tower1で10月9日(日本時間10月10日早朝)開かれたレセプションにより、国内では初となるアジア太平洋地域の最優秀新設文化施設に同館が選ばれた。

 加藤副館長は「『開かれた美術館』として時代に即した当館のコンセプトなどが広く評価されたと捉えている。美術館としてただ作品を並べるだけでなく、より多くの役割で地域に貢献し、大分の芸術・文化を引き続き発信していきたい」と意気込む。「受賞により国際的にも広く知れ渡ると予想される。プレッシャーになるが引き続き大分の『街の中のオアシス』として運営していきたい」とも。

 同館は4月24日に開館。予想年間来場者を50万人と見込むが、10月9日現在で予想を大きく上回る46万人が来館している。

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