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大分市の「日本料理うを清」5周年 会席料理と希少生ビールで感謝祭

5周年感謝祭を開く後藤さん

5周年感謝祭を開く後藤さん

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 大分市の「日本料理うを清」(大分市千代町4、TEL 097-532-1722)が7月19日に「五周年感謝祭」を開く。

99畳の大広間

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 「うを清」(後藤則義社長)は、1943(昭和18)年に後藤清さん(故人)が同市勢家町で創業した鮮魚店が前身。店は地域の台所として根付き、住民の声に応じて、刺し身の盛り合わせなどを仕出しするようになり、料理を提供する店も開いた。仕出し部門は「うを清仕出しセンター」として発展。日本料理店も約40年にわたって営業していたが、店舗の老朽化を理由に1988(同63)年に閉店した。

 その後、同業態の他店が休業するに当たり、店舗を引き継ぐ話が持ち上がった。地域から料理店復活を望む声もあり、2013年3月1日、25年ぶりに店を再開した。

 店舗を切り盛りするのは次男の後藤大吉さん(44)。後藤さんは14年にわたって広告営業の世界で経験を積んだ後、家業を助ける形で系列のバイキングレストランに入った。下働きから始め、さまざまな企画を立ち上げて客数を伸ばし始めたときに日本料理店の開店が決まった。「急な話で何をどうして良いのか分からなかった。しかも99畳の大広間もある店で、とても埋めることはできないと思った」と振り返る。

 支配人となった後藤さんはそれまでのスキルを生かし、できることから着手した。場所やこれまでの客層から、冠婚葬祭のほか接待、顔合わせ、祝宴などの利用に力を入れた完全予約制の店とした。料理の品質と大分産食材にこだわり、接客も徹底。全室での椅子利用、仏壇を構えた法要専門部屋など、利用者目線でのアイデアも取り入れた。現在では、一つ一つ積み重ねて生まれた「うを清ブランド」が浸透し、利用者の多くが再利用する地域の店となっている。再開業からの5年について後藤さんは「『人のためになる仕事』という代々の教えを胸に、良い伝統を守りつつ新しいものを取り入れて、お客さんに愛される店づくりに注力してきた。試行錯誤の連続で一晩寝たら5年過ぎていたと思えるぐらい、あっという間だった」と笑顔で話す。

 7月19日は18時30分開宴。会場は2階の大広間。会席料理のフルコースと生ビール、焼酎、日本酒、ワイン、酎ハイ、ハイボール、ソフトドリンクなどの飲み放題を合わせて7,000円で提供する。同店で生ビールの提供するのは初めてで、ほとんど出回らないという希少種を含めた3種類のビールサーバーを会場に用意する。当日はサプライズゲストによるライブ演奏も実施する。

 後藤さんは「先代たちが築いてくれた歴史と地域の人の支えがあったからこそ、復活後の5年間がある。感謝祭ではさまざまな形で還元したい。初めての人にはぜひ、店の雰囲気を味わってほしい」とし、「現状維持は後退。昨日よりも前へ。あと24年は頑張って創業100年を迎えたい」と決意を新たにしている。

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