別府市の「湯~園地計画」などを手掛けた音楽作家・清川進也さんの特別講演会が11月1日、大分県立芸術文化短期大学(大分市上野丘東1、TEL 097-545-0542)で開かれる。参加者に学生気分を味わってもらおうと、90分授業に合わせた聴講スタイルで行う。
同大が開催している芸術と文化のイベント「芸短フェスタ2018」の一環。学科を超えて展開する「学長プロジェクト」として実施する。演題は「エンターテイメントコミュニケーション論」。
清川さんは1976(昭和51)年生まれの42歳。福岡県飯塚市出身。音楽、映像ほか多様なジャンルで独特の感性を生かしたエンターテインメント表現を展開している。森の傾斜に木の板を並べ、小さな木の玉を転がしてメロディーを奏でる「森の木琴」(2011年)は、世界最大級の広告賞「カンヌライオンズ」で3冠に輝くなど世界的に大ヒットした。近年は地方創生にも注力しており、県内ではおんせん県おおいたの「シンフロ」(2015年)、「湯~園地計画」(2017年)などを手掛けている。
「授業」は人文棟1階の大講義室を使用。3限に当たる13時から14時30分と、4限の14時40分から16時10分の2枠を使って行う。清川さんがこれまでに手掛けてきた音楽や映像作品などを交え、3時間にわたって人を引き付けるアイデアなどについて語る。
情報コミュニケーション学科専任講師の村上信子さんは「清川さんの講演を大学で授業を受けるスタイルで聴くことができる。新しい図書館もオープンしたばかりなので、キャンパスの空気を味わいに来てほしい」と呼び掛ける。
入場無料、予約不要。当日直接来場すれば誰でも聴講できる。