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大分刑務所で矯正展 質の高い作業製品即売に見学ツアー、「監獄カレー」も

大分刑務所のガラス工芸品

大分刑務所のガラス工芸品

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 「第37回大分矯正展」が11月17日に大分刑務所(大分市畑中、TEL 097-543-5177)で開かれる。刑務所作業製品の展示即売や施設見学ツアーを行うほか、「監獄カレー」などを販売する。

大分矯正展のチラシ

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 主催は大分刑務所、大分少年院、大分少年鑑別所。法務省の「社会を明るくする運動」の一環。刑務作業の現状と重要性を広めるとともに、地域との共生を図る目的で毎年この時期に開いている。昨年は2日間開催で約8000人が訪れた。

 展示即売会では全国の刑務所や少年院などの矯正施設で受刑者や少年が製作した家具類、日用品などを販売する。同刑務所処遇部作業部門によると、例年、せっけん「ブルースティック」(横須賀刑務支所)、「○獄マーク」が付いた布製品(函館少年刑務所)、ふた付きの木箱(佐賀少年刑務所ほか)などがよく売れるという。

 大分刑務所はガラスペン(2,250円~)やトンボ玉(450円~)といったガラス工芸品、ガスボンベを再利用したバーベキューこんろ(6,480円)、「おんせん県おおいた」のコースターや高崎山自然動物園の便箋などを出品する。ガラスペンやトンボ玉の人気は根強く「毎年大量に買い込む人もいる」。園芸作品の「盆景」(1,000円、限定20点)、「箱庭」(2,000円・同10点)、小型の「門松」(2,000円、同30点)の予約も受け付ける(後日受け取り)。売り上げの一部は犯罪被害者支援団体の活動支援に充てる。

 刑務所内の空気感を伝えるイベントも実施。昨年700人が参加した施設見学ツアーでは、職員の案内で工場棟、入浴場、運動場などを見て回る。大分少年鑑別所の性格検査、ろくろ回しなども体験できる。白バイや自衛隊車両も展示する。

 ステージでは大分豊府高吹奏楽部、大分宮河内ひょっとこ同好会の踊り、南大分こども小潮太鼓の演奏などがある。飲食ブースでは受刑者が食べているものと同じレシピで作った「監獄カレー」(400円)や焼きそば、たこ焼き、唐揚げなどを販売する。

 一日に集約して実施する今年は4000人以上の来場を見込んでいる。駐車場は同刑務所(226台分)のほか、JAおおいた(大分市羽屋)にも用意する。会場への往復には護送用バスなどを使う。

 同刑務所では「受刑者が出所した後の居場所をつくることに力を注いでいる。そうした取り組みへの理解を深めてもらうイベントなので、気軽に来場していろいろ体感してほしい」と呼び掛ける。

 開催時間は9時~16時。入場無料。

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