大分市の高崎山自然動物園(大分市神崎、TEL 097-532-5010)は11月17日、感謝デーとして園内を無料開放した。クイズなどのステージイベントの最中に「出勤」が不安視されていたサルたちが現れ、観光客らを喜ばせた。
高崎山のキャラクターで宣伝部長の「たかもん」の誕生日「11月の第3土曜日」を祝うイベントで10回目。今年もさまざまなクイズイベントや「たかもん」との尻相撲などを実施した。「たかもんの誕生日会」には、別府市宣伝部長の「べっぴょん」と、高崎山の宣伝隊として活動する「たかもんガールズ『PEAKL(ピークル)』」が駆け付け、記念すべき日を盛り上げた。
同園によると、餌付けしているサルはB群642匹、C群588匹。通常は午前中にC群、午後からB群が寄せ場に現れるケースが多く、最近はC群が現れない日が増えているという。前日の16日はB群も姿を見せず「今年3回目の完全欠勤日」となり、イベント当日もサルの行動に注目が集まっていた。
朝から大勢の観光客らが代わる代わる来場。午前中にC群は現れなかったが、午後になって、山に入っていた職員の「おーい」というサルを呼ぶ独特の高い掛け声とともにB群が姿を見せ始めると、親子連れらは「来たーっ」と大喜び。サルが下りてこないケースを想定して代役として扮装していたたスタッフも「ほっとしたぁ」と胸をなで下ろした。
福岡県北九州市から家族で訪れた中井良二さん(39)は「いなければいないで面白いと思って来場したが、やはりサルがたくさんいた方がいい。サルの姿を見たときは思わず親子で手を叩いた」と笑顔で話していた。