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大分県eスポーツ協会が東京のゲームイベントで「おおいた」PR 観光誘客に一役

イベントで使用する専用ロゴ

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 大分県eスポーツ協会は、12月に東京で開かれるゲームイベントに「産官民」で構成する県のPRブースを出展する。来春には別府市との共同イベントも予定しており、連携の輪を拡大するとともに観光誘客に一役買う。

 12月7日~9日にベルサール高田馬場(東京都新宿区)で開かれるゲームイベント「C4 LAN 2018 WINTER」に、公益社団法人ツーリズムおおいた、別府市、県内の複数企業から費用などの協賛を得てブースを展開。県や別府市の観光パンフレットを配るほか、協賛企業の商品を販売する。同協会が自治体など複数の団体と連携するのは初めて。ブース名は「日本一のおんせん県おおいた 味力も満載 大分県eスポーツ協会」。

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 「C4 LAN」は参加者がコンピューターゲーム、家庭用ゲーム機、ボードゲームなどを持ち寄る「ゲームパーティー」で2016年10年にスタート。今回で5回目。前回の5月開催には1200人が来場したという。同協会の西村滉兼会長は「協賛はIT機器メーカー、パソコン販売企業、メディアなどが主流で、自治体が絡んだ混合枠は明らかに異質。違和感が際立つ分、注目度も高まる」と狙いについて説明する。

 来場者の多くがSNSを通じて強い拡散力を持つ若い男性。当日はリアルタイムでの動画配信も予定されており、会場内外での情報拡散に期待できるという。ツーリズムおおいたへの窓口となった県観光地域振興課は「大分県への観光客はシニア層や若い女性が主流。eスポーツを切り口に今まで注目してこなかった層を取り込めるかどうか、テストしてみたい」とする。

 別府市は同協会と共同で、来春に同市汐見町で「別府おんせんLAN」(仮)を開催する。「C4 LAN」と同様の「パーティー形式」を予定しており、継続的な開催も視野に入れているという。市観光課では「市としてeスポーツに注目している。温泉などのコンテンツと結び付けたい。春のイベントは試験的なところもあるので、東京で事前に雰囲気をつかみつつ誘客できれば」と期待する。

 県内の地元企業約15社も協力。会場に販売員を派遣し、3日間で全企業を紹介する。大分銘菓や鶏飯などを販売するほか、試供品やプレゼントなども配る予定。

 同協会はeスポーツを通した地域振興を視野に、一般社団法人県サッカー協会から後援(来年度は共催)を受けるなど、団体の立場を超えた「チーム」づくりを進めてきた。活動の厚みを増すためには自治体の協力も必要で、今回は「観光」をキーワードにそれぞれの思惑が合致した形で実現した。

 同協会からは西村会長のほか、プロチーム「花天月地(かてんげっち)」の「夜一」さんも応援に駆け付ける。西村会長は「東京では県代表のつもりでブースを盛り上げて『大分は面白い、すごい』と言わせたい。体感した熱量や空気感を持ち帰り、今後の展開に生かしていきたい」と意気込んでいる。

 大分県eスポーツ協会は、普及と認知度アップを目的に2016年8月に任意団体として発足。大分市内で月に数回の対戦会や交流会を行うなどして、プロを念頭に置いた選手の発掘や育成に努めている。今年6月に大分市内で「大分 GAME PARTY」を初開催。7月に「花天月地」を立ち上げたほか、来年の「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」を受け、県サッカー協会の後援を受けた。「県協会」スタイルの先駆け的存在。