ラグビーW杯日本大会(9月20日~11月2日)の公認キャンプ地となっている別府市は1月7日、動画「NO SIDE - BEPPU CITY」を動画投稿サイト・ユーチューブに公開した。「おもてなし」を掲げた市民の意気込みを世界のラグビーファンに届ける。
別府市はニュージーランド、ウェールズ、オーストラリアの代表チームを受け入れる。大会期間中は、世界中から多数の見学者が来訪すると見込んでおり、「ラグビーと温泉の融合」をコンセプトに立ち上げた「NO SIDEプロジェクト」で市一丸となって選手やファンをもてなす。
動画は「湯桶(おけ)」をラグビーボールに見立てて展開。出演者がバスタオルを腰に巻いた男性が桶をパスしたり、スクラムを組んだりしながら、温泉街を駆け抜けてゴールを目指す内容となっている。クライマックスでは「ウォー・クライ」を模した「おもてなし」のダンスを披露する。2分31秒。
パスやスクラムといった基本的なルール、ノックオンなどの反則について解説するシーンも盛り込み、ストーリーを追うことでラグビーへの理解が深まる工夫をした。「ラグビーと温泉の共通点を研究した。ラグビーファンと温泉ファンにそれぞれの魅力をアピールすることを試みた」
撮影は11月下旬に市内の温泉施設や商店街、実相寺多目的グラウンドなどで行われ、ラグビー経験者を含む市民ボランティア200人以上が参加した。長野恭紘市長は「ラグビーと温泉を愛する市民が一丸となったムービーには、別府の熱い意気込みが込められている。温泉街ならではのおもてなしを楽しみに、世界から多くの人に訪れてもらいたい」としている。