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「雌、雌、雌、雌、雌」今年は? 大分市の高崎山が第1号赤ちゃんザルの名前公募

昨年の1号ザル「ソダネ」と母の「ダンダン」(2018年5月9日撮影)

昨年の1号ザル「ソダネ」と母の「ダンダン」(2018年5月9日撮影)

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 大分市の高崎山自然動物園(大分市神崎、TEL 097-532-5010)は現在、今年最初に生まれる赤ちゃんザルの名前を募集している。過去5年は雌が続いており、同園では「今年はどうなるか。性別を考えるところも楽しんでほしい」と応募を呼び掛けている。

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 第1号赤ちゃんザルへの名付けは1984(昭和59)年にスタート。2012年まではスタッフが考えていたが、2013年の開園60周年を機に一般公募へ切り替えた。1984年に初めて付けた名前は「ユータロー」(雄)で、山口百恵さんの長男から取った。初めて公募で選ばれた名前は開園60年にちなんだ「カンレキ」(雄)だった。

 同園によると、母ザルの妊娠期間はおよそ5カ月半で、最初の赤ちゃんザルは4月中旬から約1カ月の間に生まれるという。昨年は145匹が生まれており、第1号の「ソダネ」(雌)は5月8日だった。名付けを開始して以来、最も早く生まれたのは1998年の「ゴールド」(雄)で4月14日。遅かったのは2011年「キズナ」(雄)の5月22日。出産日についてはスタッフが予想しても「ほとんど当たらない」という。

 名付けの条件は「カタカナ表記2文字以上5文字以内」「この1年で話題になった言葉や出来事にちなんでいる」で、「ゅ」などの拗(よう)音、「っ」で表す促音、「ー」の長音は1文字に数えない。過去に使われた名前や有名スポーツ選手や芸能人などの個人名は不可。

 これまでの36匹(1987年は4月28日誕生の2匹に命名)の内訳は雄16匹、雌20匹で、ここ5年は「ソチ」「シャーロット」「リオ」「ピコ」「ソダネ」と全て雌。いずれも5月生まれ。関連性についてスタッフの二宮惇さん(24)は「同じ性別や誕生月が続くのは単なる偶然」と話す。

 昨年は「ユヅ(ズ)ル」が最多得票を獲得したが「雄を連想させる」として採用を断念。次位の「ソダネ」を繰り上げて付けた。今年からスポーツ選手名の投票はできないためこういったケースはなくなるが、名付けに関しては性別も重要な要因となる。二宮さんは「性別を想像するのもいいし、中性的な名前を付けるのもいい。たくさんの人に親しんでもらえるすてきな名前を考えてほしい」と話している。

 募集期間は最初の赤ちゃんザルが誕生するまで。園内入り口とサル寄せ場休憩所に設置した応募箱を利用するか、同園ホームページからメールで応募する。採用された名前を応募した5人(抽選)にオリジナルグッズを進呈する。 

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