大分の乳製品メーカー「九州乳業」(大分市廻栖野、TEL 0120-014-369)が「アーモンドミルク」の販売を開始して1カ月がたった。口当たりにこだわり女性目線で開発したという新商品。同社は「試飲会での反応も上々。第3のミルクとして定着させたい」と自信を見せる。
牛乳・乳飲料、豆乳に続く、新カテゴリー飲料として4月1日に発売した。皮付きローストアーモンドを使い、香ばしい風味とコク、ほどよい甘さが特徴。アーモンド含有量は1本(1リットル)当たり35グラム。乳アレルギー物質は入れておらず、香料、着色料、保存料不使用。栄養機能食品としてビタミンEを配合する。
企画段階から5年をかけて商品化した。他社商品との差別化を図り「アーモンド含有量」「皮付き」「低価格」などをコンセプトに、濃度と甘みのバランスを整える試行を重ね完成にこぎ着けた。最終段階で味を決めたというマーケティング本部開発研究所の坂本美紀さんは「『自分が毎日飲むなら』と考え、口当たりの良さを追求した。甘みの割合を決めるのも難しかった」と振り返る。
5月10日にデパートの食品売り場で開いた試飲会では用意した30本が完売したという。同本部では「さらりとした飲み口が受けている」としており、「牛乳や豆乳と同様に、料理や菓子作りに使ったり、コーヒーや紅茶に加えたりする使い方もお薦め」とする。坂本さんは「なじみのない新しい味だが、飲めば分かってもらえると思う。一度試してほしい」と呼び掛けている。
オープン価格。大分県内のスーパーマーケット、ドラッグストア、コンビニエンスストアをはじめ、九州乳業オンラインショップでも販売している。