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鉛筆画の二宮敏泰さん、大分市に画廊開設 「二人展」で美術&音楽&食と「共演」

ギャラリーを開設した二宮さん

ギャラリーを開設した二宮さん

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 杵築市の美術家・二宮敏泰さんが6月6日、大分市のガレリア竹町ワザワザビル(大分市中央町3)2階にギャラリーをオープンした。月替わりで美術、音楽、食の専門家らをゲストを迎える「二人展」の形で展開。6月は鉄のオブジェと「二宮カラー」が凝縮した鉛筆画のコラボ展示を楽しめる。

描きためた鉛筆画

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 二宮さんは別府市出身。大分芸術短期大卒業後、大分市や別府市の高校で美術教員として10年間勤務した。その後は働きながらバンドを組んで音楽活動を行ったり、識字率の低いバングラデシュに図書館を建設するプロジェクトを成功させたりと、幅広い活動をこなしてきた。10年ほど前から下絵として描きためていた鉛筆画(ドローイング)を公開。独特のタッチと幻想的な画風が受け、音楽家の葉加瀬太郎さんのアルバムMVに使用されるなど高い評価を受けている。現在は大分市や別府市などで絵画教室を開いている。

 「NINOMIYA TOSHIYASU GALLERY」としてオープン。奥の壁一面を常設展とするほかは「二人展」として活用する。ゲストは彫刻家や画家のほか、音楽家や料理人らも予定しており、毎回、ゲストの展示や展開を受けて鉛筆画で応える形を取る。二宮さんは「誰かとコラボすることで、見えていなかった自分や、新しい自分に気付くことができる。緊張するし、身も引き締まる」と話す。

 初回のゲストは竹田市の彫刻家・森貴也さんで、鉄のさびとステンレスの反射を生かしたオブジェなどを展示した。二宮さんは「鏡のようなステンレスの部分を見たときに、火炎土器の絵を映したくなった」とし、縄文土器を思わせる新作2点を含む12点を貼り並べた。「自分の中で眠っていた、大阪万博で見た岡本太郎さんの太陽の塔への強い思いや憧れが掘り起こされる感じがした」という。

 常設展では、別府タワーを背負った恐竜や城の上に浮かぶクジラなど、1000枚近い鉛筆画の中から約40点を選んで展示している。「絵本の世界をイメージした。ストーリーは見る人によって違う」と二宮さん。作品は随時、貼り替えていくという。

 27日19時からオープン記念イベントとして「夜カフェ×夜ギャラリー×夜ライブ」を開く。オセロスペシャルティコーヒーロースター(別府市)のコーヒー、菓子工房KINOMOTO(同)の菓子付きで、二宮さんがアコースティックミニライブを開く。参加料1,000円。「美術と音楽と食のコラボ。イベントでその雰囲気を楽しんでもらえたら」と話している。

 ギャラリーは入場無料。開廊日や二宮さんの在廊時間はフェイスブックページで確認できる。

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