大分市大在にある海岸緑地「舞子浜」(大分市北)を地域住民の手で憩いの場へと変える取り組みが6月9日に始まった。初回は親子連れやスタッフ合わせて約200人が参加し、雑草の除去作業などで汗を流した。
地域住民ら200人が参加した「舞子浜リビングproject」(集合写真)
大分商工会議所大在支所、おおざい地域振興協同組合、大在商工青年部でつくる実行委員会(事務局=大在経営相談センター、TEL 097-592-0226)の主催。
大在地域が大分市への提言として策定した「地域まちづくりビジョン」の一環。近年はほとんど利用されていない緩衝緑地帯を広場に活用する試みで「舞子浜リビングproject」として実施する。
9日は、地区住民ら約130人と実行委や大在中生徒らスタッフ65人が参加。5班に分かれて事前に実行委メンバーが切り倒した雑草を拾い集めたほか、川を巡るシーカヤック体験で舞子浜の魅力を体感した。
地元大在地区の花田直彦さん(45)は家族4人で参加。「6年前からここに住んでいるが、舞子浜の存在は知らなかった。景色も雰囲気も良いので、今後も活動に参加してキャンプやバーベキューができるような場所にしていきたい」と笑顔で話した。
プロジェクトでは今後5年をめどに遊歩道やサイクルロードの整備、 遊具の設置、樹木伐採などを進めていく方針。同青年部の田中剛さんは「多くの人に知られていないことを再確認できた。今後は盆踊りを絡めたイベントなどでさらに周知し、シンポジウムを開いてプロジェクトを浸透させていきたい」と話していた。