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別府市の芸術祭に「新聞紙×ガムテープ」の関口光太郎さん 市民と巨大アート制作

関口さんの作品「あ」(2013年)

関口さんの作品「あ」(2013年)

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 混浴温泉世界実行委員会(別府市野口元町、TEL 0977-22-3560)は6月24日、今秋に別府市で開く個展形式の芸術祭「in BEPPU」の概要を発表した。目玉のアーティストは新聞紙とガムテープで立体模型を創作する東京都の関口光太郎さん(35)。ワークショップに参加する市民の作品を取り入れた巨大アートを作り上げ、トキハ別府店(別府市北浜)に展示する。

関口光太郎さん

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 「in BEPPU」は、国際的に活躍する芸術家が別府の地域性を生かしたアートを制作・展示するイベントで今年で4回目。昨年は国民文化祭と障害者芸術・文化祭に合わせてアニッシュ・カプーアさんを招き、巨大な鏡の作品スカイミラーなどを展示した。

 関口さんは群馬県前橋市出身。多摩美術大学彫刻科卒。幼少期から新聞紙とガムテープによる造形を手掛けており、2012(平成24)年に第15回岡本太郎賞を受賞した。現在は東京都の特別支援学校で教員を務めながら創作活動を続けている。

 会場には幅約25メートル、奥行き15メートルというトンネル状の巨大アートを展示する。関口さんが別府や大分から抱いた「多様な文化や個性の混然」をテーマに、世界中の文化や動物、建物などを盛り込んだ作品を制作。ワークショップで作られた市民の作品と融合させて1つの作品として発表する。タイトルは「混浴へ参加するよう世界を導く自由な薬師如来」(仮)。

 ワークショップは5月下旬から別府市内の小学校や児童クラブなどで行われており、今後は県内各地で30回以上を実施する。完成した作品は巨大アートに付け加えられる。このほか会期中に、美術評論家を招いたアーティストトークや関口さん自身が講師となるワークショップなど、複数のイベントを予定する。

 総合プロデューサーの山出淳也さんは「簡単に手に入る素材を使っているのでより身近に感じられると思う。ものづくりの感動や面白さを伝えていければ」と話している。

 開催期間は9月21日~11月10日。鑑賞無料。

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