全長300メートルの石畳の坂を利用した「第27回湯平大ソーメン流し大会」が7月28日、由布市湯布院町の湯平温泉石畳通りで行われた。夏の日差しの下で親子連れらが笑顔で箸を動かし、ひとときの涼を味わった。
湯平温泉観光協会、湯平温泉旅館組合の主催。最大傾斜約30度という石畳を活用した催しで、500円で食べ放題とあって例年大勢の地域住民や観光客らでにぎわう。昨年は台風の影響で中止となっており、2年ぶりの開催となった。
「とい」は30本の青竹を縦に2つに割って継ぎ、参加者が反対側に移動できるように4カ所に分けて設置。「流し手」として旅館のおかみや由布高校の生徒らボランティアで参加した。
石畳は麺つゆのカップと箸を持った約800人の参加者で埋まり、あちこちで「ズルルッ」とすすり上げる音が。中には一番下まで流れ着いてざるにたまったそうめんをまとめて頬張る「つわもの」もいた。
大分市内から来場した若者男女5人グループは「といがめちゃくちゃ長くて驚いた」と記念撮影。地元由布市の小学3年生男児は「すくうのは難しかったけど面白かった。おなかもいっぱいになった」と笑顔で話していた。