9月20日に開幕するラグビーワールドカップ2019日本大会に合わせて、大分県推進委員会は期間中の計15日間、JR大分駅南口の大分いこいの道広場(大分市東大道1)に無料で入場できる「ファンゾーン」を開設する。大型スクリーンでラグビー観戦ができるパブリックビューイング(PV)などを設け、国内外から約20万人の来場を見込む。
ラグビー観戦をしながら食事ができ、国や言語を超えて多様なイベントを楽しめる空間として、開催都市での設置が義務づけられている。日本大会では12都市に16会場がオープンする。
大分のファンゾーンでは約7300平方メートルの敷地に、PVゾーン、ラグビー体験エリア、飲食・PRブースなどを展開。収容人数は約6600人。13日までに設営が完了した。開場日は大分開催5試合の前日と当日、日本代表や準々決勝以降の試合がある日で、開場時間は日によって異なる。
メインのPVゾーンは約1000平方メートルの大型テントで、260インチのスクリーンを備える。ベンチ席、テーブル席、ソファ席など合わせて定員は543人。スクリーン前のステージでさまざまなイベントを行う。テント内には別府の温泉を使った足湯エリアを設けたほか、スポンサーの「ハイネケン」「サントリー」のブースも設置。ハイネケンのビールは1杯700円で販売する予定。
屋外の飲食ブースでは「ブリかつ」と「しいたけチップス」の大分版フィッシュアンドチップス、大分名物のとり天、唐揚げ、鶏めし、日田焼きそば、こまだしうどんなどを販売。地元の日本酒や焼酎などもそろえる。外国人向けに書道、茶道、折り紙などが体験できるPRブースも設置する。
体験エリアには、障害物を突破してトライを競い合う遊具を用意。パスによる的当て、模擬ゴールキックも楽しめる。土曜・日曜および大分開催試合当日は、実際のボールを使ったプレー体験も行う。
屋外PV用の小型モニター5基、仮設トイレ、喫煙所、駐輪場を備える。北と南の2カ所に出入り口を設け、入場時に手荷物検査を行う。危険物類、缶、瓶、ペットボトル、飲食物は持ち込めない。
県ラグビーW杯推進課では、大分開催の試合日は最大で2万5000人、それ以外の日は約1万人の利用を想定。「国や地域関係なく、観戦チケットを持っていない人が集まる国際交流の拠点にしたい。日本のおもてなしの心を伝え、大分のさまざまな情報を世界に発信していければ」としている。
20日は13時開場。16時からトークイベント、オープニングセレモニー、開会式のPV、日本対ロシアの開幕戦PVなどを予定している。