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大分県立美術館で「刀剣と金工」展 日本美詰まった「武士の魂」ずらり

刀に見入る「刀剣女子」

刀に見入る「刀剣女子」

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 「日本の美意識-刀剣と金工-」が9月27日、大分県立美術館OPAM(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)で始まった。国宝や重要文化財を含む33振りの「武士の魂」が、訪れた人の目を引いている。

彫刻を施した行平の短刀

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 日本の美意識展実行委員会などの主催。同美術館で刀剣を展示するのは初めて。文化庁、東京国立博物館、大分県立歴史博物館所蔵の刀、太刀、短刀、京都国立近代博物館所蔵の金工のほか、鍔(つば)をはじめとする刀装具や甲冑(かっちゅう)などを展示。刀剣ができるまでの工程も紹介している。

 「武士の魂」のゾーンでは日本刀の産地として有名な「五ケ伝(大和、山城、備前、美濃、相模)」の刀や大分の刀匠・行平の名刀などを紹介。鎌倉時代に作られた国宝の「太刀 銘定利」などを展示している。同美術館によると、行平は平安から鎌倉時代にかけて活躍した豊後の刀工。刀身に施す「倶利迦羅竜王(くりからりゅうおう)」などの彫刻が特徴という。会場では国指定重要文化財の「太刀 銘豊後国行平作」など4点を並べている。

 「刀匠の技」では現代の刀匠が復元した幻の名刀「蛍丸」などを展示。「金工の美」には刀装具を作る際に培った精巧な技術を生かした花瓶や香炉、形を変えられるイセエビや竜の置物などが並ぶ。

 9月29日は希望の文字を刀匠が金属板に彫る「銘切り」の催しを実施。1人1枚1,000円。9時と13時から整理券(100枚)を配布する。10月14日は11時、14時、16時から居合演武を行う。観覧無料。

 開場時間は9時~19時(金曜・土曜は20時まで)。観覧料は一般=800円、大学生・高校生=500円、中学生以下無料。10月22日まで。

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