ラグビーワールドカップ日本大会の決勝戦があった11月2日、大分いこいの道広場(大分市東大道1)のファンゾーンでも最後のパブリックビューイング(PV)が行われ、詰め掛けた県民らが頂点を決める戦いに大きな声援を送った。
横浜国際総合競技場で行われた南アフリカとイングランドの熱戦を上映。満員の会場は追いつ追われつの展開を食い入るように見入った。大分市の小学生男子は「日本に勝った南アフリカに優勝してほしいが、(イングランドヘッドコーチの)エディー・ジョーンズが笑うところも見たい」と話した。
後半に入ると南アフリカがトライを重ねてイングランドを突き放し、32-12でノーサイド。30代女性は「60歳の母と大分開催5試合全部見に行ったし、ファンゾーンにも何度もきた。これで終わりかと思うと切ない。しばらくは『W杯ロス』になると思う」と寂しそうな表情を見せた。
大分のファンゾーンは9月20日から11月2日までの間に14日間開催。県民や国内外からの観光客らの交流拠点として、約11万人を呼び込んだ。
2日はPVの前に閉会セレモニーを開催。W杯大分県推進委員会会長の広瀬勝貞県知事、佐藤樹一郎大分市長、長野恭紘別府市長ら8人が出席した。
広瀬知事は「皆さんが観光客らを温かく迎えてくれたおかげで大分の素晴らしさを全世界に発信できた。大分県民のパワー、優しさ、もてなしに感謝したい」とあいさつ。今大会の日本チームの活躍を「想像以上」とした上で、「近いうちにテストマッチで大分に来てもらいたい」と日本代表戦の大分開催についても触れた。