新年を迎えた1月1日、大分市の長浜神社(大分市長浜町1)で、初詣客に「魔よけ」を施す「御獅子様お出迎え」があった。
医薬の神をまつる地元に根差した神社で毎年7月の夏祭りが有名。三が日の参拝者数は約3万人を数える。
「お出迎え」は地域の若者らでつくる「長浜神社獅子舞保存会」が2005(平成17)年から毎年行っている。笛や太鼓に合わせて獅子舞の獅子で参拝者の頭をかむという行事で、同会代表の足立祐也さん(37)によると「かんでもらうと一年を無事に過ごせる」。
元日は暖かな日差しの中、鳥居付近に「カチカチ」と歯を鳴らしながら「獅子」2頭が登場。列を成す参拝客らの頭を次々とかんで回った。
大喜びで頭を差し向ける子どもがいる一方で、怖がって顔を背ける幼児の姿も。山口県から大分市の実家に帰省したという20代女性は「子どもは泣きそうだったけど魔よけをしてもらって良かった」と話していた。
「お出迎え」は2日も行う。時間は10時~15時。