大分市の高崎山自然動物園(大分市神崎、TEL 097-532-5010)は現在、「サル通が選ぶ2019TNZ選抜総選挙~イケメン&人気ザル~」の投票を受け付けている。今年は事前の公募でファンが選んだ「推しザル」20匹が候補で、思い入れたっぷりの推薦コメントがアクセントになっている。
雌を対象とした「人気ザル」の総選挙は、2012(平成24)年5月にアイドルグループAKB48(当時)の指原莉乃さんの大分市観光大使就任を受けて始まった。翌年からは「イケメン」部門も加わり、雄と雌を分けて争う形が定着した。
候補のサルは、昨年までは同園スタッフが選んでいたが、今年はファンに推薦してもらう形に変更。事前の募集で大分県内外の11人から推薦のあった両部門10匹ずつを候補とした。
同園に足しげく通うという「サル通」が選んだだけあって個性派がずらりと並ぶ。「イメケン」部門では顔も体も丸い「マルオ」、孤高のボス「ブラック」、頭の渦巻きが特徴の「ナルト」などがノミネートされた。推薦コメントは、「ゴロー」は「B群7位、13才の若いおサルさん。毛並みもきれいで筋肉隆々。歩く姿も格好いい。チャレンジコーナーでも活躍する頭の良いイケメンです」、「バロン」は「現在はB群の下位ですが以前はB群の2位、そしてC群の3位でした。何かあるといの一番に駆け付けて群れを守る男の中の男。人間の私でもほれてしまいます」などと専門的。
「人気ザル」部門では4度目の頂点を狙う「シャーロット」、背中の白い毛が羽のように見える「ピー」、鼻が欠けている「ハナキレ」などが推薦を受けた。コメントは「ミラクル」は「2018年秋、下半身の動かない赤ちゃんがいました。上半身だけで元気に動き回る姿を見るたびに心配でたまりませんでした。でもなんと少しずつ足が動くようになりました。奇跡です。そんなことからミラクルと名前が付きました」、「サヤカ」は「両手が不自由でもしっかり3匹の息子を育てた頑張り屋さん。現在も毎日餌場まで降りてきてくれます。そんなサヤカに頭が下がります」などとそれぞれの生きざまを紹介している。
同園スタッフの江川順子さんは「公募ならではの新鮮な顔触れで、どのサルにもストーリーがある。寄せ場でもそれぞれのエピソードをできるだけ紹介している。投票に役立ててほしい」と呼び掛ける。
候補サルの詳細については同園の出入り口付近の特設掲示板、サル寄せ場の休憩室のほか、公式ホームページで確認できる。投票は園内の投票箱、ホームページ、メールで受け付ける。抽選で10人にオリジナルグッズが当たる。
投票は1月22日17時まで。投票結果は25日10時に同園入り口で発表する。