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大分市の大分県立美術館で「障がい者アート展」 感性際立つ独創的作品ずらり

大分県立美術館で始まった「おおいた障がい者アート展」(中野さんの「モンスター」)

大分県立美術館で始まった「おおいた障がい者アート展」(中野さんの「モンスター」)

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 大分市の大分県立美術館OPAM(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)展示室Bで2月5日、「おおいた障がい者アート展 vol.1 日常のアート」が始まった。感性際立つ独創的な作品群がずらりと並び、訪れた人の目を楽しませている。 

「やまなみ工房」井上さんの「ひと」

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 「日常のアート」は、昨年11月にオープンした「おおいた障がい者芸術文化支援センター」(高砂町2、TEL 097-533-4505)の主催。アート活動を中心とした障がい者施設「やまなみ工房」(滋賀県)による「やっぱりぼくにはわからん展」と、大分県内で活躍するアーティストの作品や第37回高山辰雄賞ジュニア美術展(「高」ははしごだか)受賞作を展示する「ボクラの世界」の2部構成で展開している。

 同センターによると、「やまなみ工房」の作品は米国や欧州のアート市場などで注目を集めているという。「やっぱり-」には自閉症や知的障がいのある30人の約100作品を展示。縦1.5メートル、横10メートルの紙に鉛筆を使ってさまざまな動きの人を描いた井上優さんの「ひと」、20年以上にわたって作り続けているという山際正己さんの「正己地蔵」などを並べている。

 「ボクラの世界」には36人が約90作品を出展した。中野マーク周作さんは陶芸の「モンスター」を会場の一角に集めて展示。甲斐瞳さんは「太陽と月の世界」など絵画3点を並べた。会場には作者の多くが足を運び、透明の板に80体以上のキャラクターを貼り付けた「ファイター表裏一体」などを出展した安部侑朔さんは「大勢の人に見てもらえるのはうれしい」と話していた。

 開場時間は10時~18時(最終日は17時まで)。観覧無料。今月16日まで。

 このほか同日に、iichiko総合文化センター(大分市高砂町2)の1階アトリウムプラザで、障がいのある人の芸術展「第24回ときめき作品展」も始まった。県と大分県障害者社会参加推進協議会の主催で、絵画、工芸、写真、書、陶芸、合作の6部門300点の応募作品を並べている。観賞無料。9日まで。

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