新型コロナウイルスの感染拡大防止で活動を休止していた「役立つ楽しい会 朝清掃部」が5月17日、約1カ月半ぶりにJR大分駅周辺のごみ拾いを再開した。7週間分のごみは通常1週間分の量と変わらず、会員からは「玄関口の人出がこれほどまでに少なかったのか」と驚きの声が上がった。
異業種交流グループ「大分県に役立つ楽しい会」(村上佳史会長)の会員が2014(平成26)年に始めたボランティア活動。毎週日曜朝に大分駅や高城駅に集まり、広場や周辺の道路などに落ちているごみを拾っている。外出自粛要請を受けて3月29日から活動を休止。5月14日の39県に対する緊急事態宣言解除を受けて再開した。
17日は20人が参加。それぞれが近況報告をした後、30分ほどかけて府内中央口側のおよそ200メートル×150メートルの範囲を清掃した。
集めたごみは、たばこの吸い殻や紙くずや空き缶などで合わせて45リットルのごみ袋1つ分。得丸恭弘さんは「休止前1回分の量と同じか少ないぐらい。弁当容器のような『大物』がまったくなかった」と驚いた様子。宮脇卓也さんは「ごみの量からすると、これまで以上に吸い殻の割合が多かった。イライラしていた人が多かったのかも」と話した。
不要不急の移動の自粛、駅ビルの「アミュプラザおおいた」の休館(5月18日から再開)などで、駅利用者は激減していた。会員の一人は「これから街が動き始めると思う。来週以降のごみの量がどうなるか興味深い」。
「朝清掃」は誰でも参加できる。当日参加も可能。集合時間は5月=9時、6月以降=8時。