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大分市の「やきとん あかね家」 「関東名物の味を根付かせたい」と若店主奮闘

「やきとん あかね家」の店主・小石さん

「やきとん あかね家」の店主・小石さん

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 大分市の中心街に豚肉の串焼きなどを提供する「やきとん あかね家」(大分市中央町3、TEL 097-576-7810)がオープンして半年がたった。新型コロナウイルスの影響を受ける中で、「関東名物の味を大分に根付かせたい」という思いを抱いた若い店主の奮闘が続いている。

「やきとん」の「カシラ」など

 店主の小石海夏人(みなと)さん(26)は静岡県磐田市出身。東京の「やきとん」専門店などで働いた後、昨年4月に祖父母が住む大分へ移住した。当初、店を構える予定はなかったが大分に「やきとん」の食文化が浸透していなかったことから「使命感が芽生えて」11月16日に出店。「偶然、好物件が見つかったのでタイミングも良かった」と振り返る。

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 「やきとん」は豚肉や豚の内臓を串焼きにした大衆的な料理で、関東地方では酒のさかなとして時代を超えて人気を集めている。同店ではバラ、タン、レバー、シロ(大腸)などを用意しており、特にこめかみの部分に当たる「カシラ」は「脂分が少ない割に弾力があり、肉のうま味が味わえる」という。

 ガヤガヤした大衆酒場をイメージしたという店内は明るく開放的。テーブル30席、カウンター6席。メニューは「やきとん」の盛り合わせ(715円)、レバカツ(638円)、自家製ポテトサラダ(495円)、もつ煮込み(429円)などで「クジラ刺しや梅水晶も人気」。ドリンクは氷を入れて飲む生ビールの「アイスドラフト」(539円)、生レモンサワー(429円)ほか。サワー類の焼酎は飲みやすい甲類の「キンミヤ」を使う。

 年末の開業で、忘年会や新年会で売り上げを伸ばし2月以降も好調だったが、コロナ禍に巻き込まれて客足が激減した。こうした苦境にも小石さんは「これも一つのタイミング。前に進むための試練だと思った」と割り切り、アルバイトの学生に給料を払うために、ウイルス対策を徹底した上で受け入れ数を減らして営業を継続。店前ではテークアウト料理を販売して「やきとん」をPRする努力も続けた。

 緊急事態宣言の解除後、店は少しずつにぎわいを取り戻しており、中にはテークアウトで「やきとん」を知ってファンになった客もいるという。「結果的に、さまざまなクオリティーやサービスを見直す良い機会になった」と小石さんは笑顔を見せる。「若いうちに起業できたので、やきとんの魅力を広めて支店を出せるようになるまで頑張りたい」と夢は大きい。

 営業時間は17時~24時。日曜定休。

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