別府市は9月23日、秋・冬向けの観光促進キャンペーン「別府温泉おもてなし再開」を開始した。専用サイトで観光施設スタッフらが「おもてなしをしたくて、もうウズウズの限界っちゃっ!」と声を上げるユニークなPR動画16本を配信し、10施設の入場無料券などを進呈する特別企画も用意している。
市によると、毎年約900万人が訪れる別府では働く市民の90%が観光に関わっているという。キャンペーンは、市を挙げて「おもてなし」を強化することで、コロナ後のリピーター客増加につなげる目的で実施。サイトを通してPR動画配信、新しい土産物の紹介、優待企画などを行う。
PR動画には別府地獄めぐり、別府ラクテンチ、高崎山自然動物園、アフリカンサファリ、うみたまご、別府ロープウェイ、八幡竈門(はちまんかまど)神社、ハーモニーランド、大分香りの博物館、別府温泉杉乃井ホテル、城島高原パーク、フォレストアドベンチャー・別府の12施設が登場。「もてなしたいっ、モテたいっ」「ソーシャルディスタン湯~」「野生のサルにはソーサルディスタンスという概念がまだありません」などとそれぞれの施設の特徴を生かしたユニークなCMを制作した。
新土産は、3種類の蜜をかけた「別府3蜜だんご」、12個用の箱に6個だけ入れて販売する「別府ソーシャルディスタンス饅頭(まんじゅう)」など。10月10日から販売する。
「超おもてなし」の特典は、男女別の湯船で源泉100%の温泉を楽しめるエアーハウス「幻想の湯」(1人)、観光施設の入場券などを進呈する「おもてなし爆発手形」(1000人)。サイト内専用フォームから誰でも応募できる。
サイトでは市民の声として「大手を振って『来ちょくれ!』とはまだ言えん。でもせめて『待っちょんで!』とは言わせてほしいっ!」とのメッセージを掲載。長野恭紘市長が「サービスの満足度を上げて、何泊もしたくなる別府温泉、2回、3回と来たくなる別府温泉をつくっていく必要がある」とコメントしている。