師走入りした12月1日、大分市の大分県護国神社(大分市牧、TEL 097-558-3096)に来年のえと丑(うし)を描いた大型の絵馬が登場した。来年3月まで境内に飾られ、参拝客を出迎える。
1996(平成8)年から続く年末の恒例行事。「九州最大級」という絵馬は高さ4.5メートル、幅5メートル。朝日とウメの花を背景に、仲の良い牛の親子が並ぶ。大分市で着物店を営む内田孝久さん(69)が描いて奉納した。
1日は9時30分過ぎに除幕式を行った。白い幕が落ちて巨大な絵馬が現れると、参拝者らが拍手とともに「かわいいね」「優しい顔をしているね」などと感想を述べ合った。
内田さんは絵馬の制作に当たり、九重や阿蘇の牧場に何度も足を運んで牛の動きや表情を観察したという。「穏やかで我慢強い動物だと思う。辛抱の先に幸せが来ることを願って描いた」と話す。八坂秀史宮司(59)も「牛の力で、つらい年にならないよう導いてほしい」。
12月6日には日本一という長さ18.8メートルの大破魔矢、高さ12メートルの巨大熊手も設置する。13時から子ども向けの菓子配布を行う。