別府市の学生らが「鉄輪温泉」の「普通」の表情を写真などで紹介する「紡ぐ、鉄輪展。」が2月1日、多目的スペース「スクランブルベップ」(別府市井田)で始まった。
立命館アジア太平洋大学(APU)の橋本明音(あかね)さん(4年)の主催。学生仲間やイラストレーター、フォトグラファー、キャンドル作家ら10人が写真やイラストなどを週替わりで展示し、3組がコーヒーを提供する。
橋本さんは群馬県前橋市出身。移り住んだ別府・鉄輪の「移住者に優しい」「挑戦する人を応援する」といった土壌に触れ、「大切なことを教えてくれたこの街に恩返しをしたい」と企画した。
10人を2、3人ずつ4つのグループに分けて週替わりで開く。2月1日からは、円城寺健悠さん(別府大2年)と平末健人さん(APU4年)による「アーカイブ写真とフィルム写真で紡ぐ、鉄輪。」を開催。鉄輪の今と昔を写真で比較しているほか、現在の街並みを捉えたポジフィルムなど約30点を展示している。7日までの第1週はバリスタとして全国を回る關(せき)風我さんのコーヒーを味わえる。
8日からは「夕暮れどき」をテーマとしたイラスト(村上裕也さん)とデジタルアート(おりたともきさん)を展示。15日からは写真(石田幸さん、金城優花さん)とキャンドル(小田桃子さん)を並べる。第2、3週は「Cafe Hush-Hush」がコーヒーを提供する。
最終週は三浦ジョンミンさんと稲田薫さんによる「モノクロ写真展」を開催。コーヒー提供は「ものがたり喫茶」。
このほか期間中、ユキハシトモヒコさんが温泉染め用の手拭いを無料配布。最終日までに回収し、1つの作品として仕上げる取り組みも行う。
橋本さんは「未来につながるこの街の『いま』を楽しんでほしい。散歩がてら足を運んでもらえれば」と呼び掛ける。
開場時間は10時~17時。2月28日まで。