宇佐市の三和酒類(宇佐市山本、TEL 0978-32-1431)は、2021年の「iichiko西の星賞」を受賞した、栽培地を冠した麦焼酎「赤尾」と「葛原」(共に25%、900ミリリットル=1,650円)を4月22日から販売する。
同賞は、焼酎造りに好適という大麦・ニシノホシの生産者の栽培技術向上などを目的に2005(平成17)年に創設。市内の農地で、その年を代表するニシノホシを生産した個人や団体を表彰している。毎年、受賞した麦を原料とする焼酎「西の星」も製造し、栽培地域名を冠して発売している。
17回目の今年は約130団体がエントリー。粒の大きさや均一性、精麦や醸造の適性などで審査し、赤尾地区の宮本康博さん(60)と葛原地区の元吉堅さん(66)のニシノホシを選出した。
栽培2年目で初受賞となった宮本さんは「(受賞は)間違いじゃないかと思った。農業は体力勝負で大変だが、続けてきてよかった」。2回目の受賞という元吉さんは「田をあまりいじらず麦に任せている。適期収穫のために朝3時からでも作業をしている」と話す。
同社は「赤尾はフルーティーな香りで味わいも滑らか、葛原は華やかな香りで上品な甘みがある」という。「特別なニシノホシと酒蔵の思いが一つになったビンテージ焼酎。今年のうまさを味わってほしい」としている。
共に1300本の数量限定で、県内の百貨店や酒店などで取り扱う。