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大分・竹田市に湧き水楽しむ「来竹」 無料飲み比べやレモネードで地元愛発信

来竹をオープンした宮崎さん(左)

来竹をオープンした宮崎さん(左)

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 竹田市の湧き水を使ったレモネードなどを提供する「RAICHIKU ~来竹~」が5月1日、竹田市拝田原にオープンした。「竹田湧水群」の無料飲み比べなどもできる屋外の新スポットで、代表の宮崎慎也さん(33)は「湧水を通して竹田を好きになってくれる人が増えれば」と夢を膨らませている。

竹田湧水群の湧き水を使った「湧水レモネード」

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 宮崎さんは個人で輸入代行業を営む傍らで地域活動に注力。コロナ禍におけるマスク寄付、熊本南部豪雨時の被災地支援、中学生対象の経営ワークショップなどを手掛けてきた。「来竹」は竹田市が抱える自然の魅力を活用した広場型の店舗で、観光客誘致や地域活性化を主目的としている。

 竹田市総合文化ホール「グランツたけた」や「たけのこ広場」の近くにある265平方メートルの空き地を活用した。知人やSNSなどを通して木材などの資材提供を受け、有志の力を借り、4月24日から設営作業を開始。1週間をかけて柵を取り付け、テントやテーブルなどを設営した。「また竹田に来たいと思ってもらえる場所に」との願いを込め「RAICHIKU」と名付けた。

 「小津留」「桑畑」「河宇田」「泉水」「老野」など数種類の湧水をそろえ、自由に飲み比べができるようにした。レモンのはちみつ漬けを湧水の炭酸水で割ったレモネード(350円)やオリジナルトートバッグ(500円)などを販売。軽食、雑貨なども用意する。

 市内の賀籠六里歩さん(19)は設営作業から参加。オープン後もレモネード作りなどに携わり「いろいろな人とつながっていける楽しい場所。たくさんの人に足を運んでほしい」と笑顔で話す。

 今後も、独自情報を盛り込んだ湧水マップの配布、マーケットの開催、専用サイトの立ち上げといったアップデートを予定。地域の若年層向けに写真映えする撮影スポットも設置する。「市外の人が湧水巡りや観光スポットを楽しめる仕組みを作っていきたい」と宮崎さん。「竹田は楽しいし面白い。地元の中高生が集まり、若い目線の情報を発信していける場所にもしたい」と意気込む。

 オープン日は土曜・日曜・祝日。時間は11時~17時。

 竹田湧水群は阿蘇山系の湧水で市内に50カ所以上あるとされる。透明度とあっさりとした味わいが特徴で、環境省の「名水百選」に選ばれている。

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