
大分市横尾の休耕田を開墾した「うーたの里」で、自生のハンゲショウが葉を白く染め、訪れた人の目を楽しませている。
ドクダミ科の多年草。雑節の一つ「半夏生」(今年は7月2日)の頃に花を咲かせ、葉の半分が白化粧をしたような見た目になることからその名が付けられた。白く染まった葉は夏を過ぎると緑色に戻る。大分県のレッドデータブック(RDB)では絶滅危惧II類に分類されている。
里は地域住民らでつくる「うーたの会」(神宮司昭夫会長、TEL 080-5277-3408)が2011(平成23)年から管理している。開墾当時はまばらだったというハンゲショウは自然増殖を繰り返し、ここ数年で自生範囲が約1300平方メートルから約2000平方メートルまで拡大している。
里内は自由に観賞できる。神宮司会長は「これだけ広い群生地は珍しいと思う。何も手を加えていない自然の美しさを楽しんでもらえれば」と話す。
6月24日で色づきは五分。7月20日ごろまで楽しめる。駐車場あり。