伊藤園(東京都渋谷区)は10月4日、大分県産の完熟カボス果汁を使った清涼飲料水「ニッポンエール 大分県産完熟かぼす」の全国発売を開始する。
大分県庁で行われた「ニッポンエール 大分県産完熟かぼす」発売報告会
全国農業協同組合連合会(JA全農)とメーカーや販売先が協力して産地を応援する「ニッポンエールプロジェクト」の一環。伊藤園との連携は今年6月の宮崎県産日向夏に続いて2回目。
JA全農によると、完熟カボスは傷みやすく流通させるのが難しい反面、緑色のカボスに比べて酸度は抑えられ、糖度は高いという。今回は商品開発用にJA全農おおいたが完熟カボスの果汁を提供。伊藤園が糖度と酸度を分析した上で試作を繰り返し、大分の生産者らの声を取り入れて商品化した。
カボス果汁の割合は1%。500グラム入りと280グラム入り(主に自動販売機で販売)のペットボトルで、同社マーケティング本部は「まろやかな酸味と爽やかな香りが味わえる。気軽にごくごくと飲んでほしい」とする。希望小売価格はそれぞれ151円と130円。
9月29日には、同社の吉田秀樹常務、JA全農の戸井和久チーフオフィサーら4人が大分県庁を訪れ、広瀬勝貞知事に商品や販売について報告した。試飲した広瀬知事は「爽やかでおいしい。子どもに大人にもいい」と評価し、「全国の人にカボスを知ってもらういい機会。応援していきたい」と話した。
コンビニエンスストア、量販店、ドラッグストアなどで購入できる。