由布市の菓子メーカー「菊家」(挾間町、TEL 097-583-3200)が10月15日、「大分県産完熟かぼすボンディア」の直営店での販売を始めた。
全国農業協同組合連合会(JA全農)との連携事業。国連の定める持続可能な開発目標(SDGs)に基づき、人手不足などにより収穫が間に合わず、黄色に完熟した県産カボスを原材料に使用している。JA全農が地域の特産を使い、同地域のメーカーと連携するのは初めて。
ボンディアは1978(昭和53)年に誕生。小豆あんをパイ生地で包んだ菓子で「土産物や家庭用として地域に根付いている」。現在、「プレーン」と期間限定の「蜜衛門」「栗」を販売している。
「かぼすボンディア」は1年をかけて開発。白あんにカボスのジャムを練り込んだ商品で 「完熟果実のまろやかな味わいと際立つ香り、すっきりとした後味が特徴」と同社。
1個173円。10月4日から大分県や福岡県のセブン-イレブン、11日から工場直売店で販売を開始。15日からは県内外37店舗の直営店にも並べ始めた。
今後は販路の拡大も予定しており、プレーンと同様に通年販売商品として取り扱うという。同社は「大分らしい菓子。カボスの魅力を全国に広められれば」。