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別府大学が温泉×発酵食品の研究発表展 オンラインでみそや日本酒との相性解説

来場を呼び掛ける溝辺さん(左)と塩屋准教授

来場を呼び掛ける溝辺さん(左)と塩屋准教授

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 別府大学(別府市北石垣、TEL 0977-67-0101)の発酵食品学科は現在、鉄輪温泉にあるチャレンジショップ「スクランブルベップ」で温泉と発酵食品をテーマとした研究発表展を開いている。会場にタブレット端末を設置し、大学から学生が「みそ」との掛け合わせなどについてオンラインで解説している。

学生が大学からオンラインで解説

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 同科4年生の卒業研究などを発表する場で、10月1日から前後半に分けて開催。15日までは「みそ」、16日から31日までは「日本酒」をテーマに実施する。

 前半は、溝辺芹捺さんが、温泉水で仕込むみその研究を紹介。pH値やアミノ酸の割合について、天然水で仕込んだみそとの違いをパネルを使って説明している。溝辺さんは「温泉みそは天然水みそに比べ、アミノ酸値が0.06%多かった。食味検査でもうま味が増しているとの回答が多数を占めた」と話す。

 開催に当たり、来場者との接触機会を減らす、会場に常駐することなく解説できる、といった面からビデオ会議システムを導入。参加学生6人が大学に待機し、画面を通して来場者からの質問などに答えている。上山薫さんは「温泉の魅力を伝えるだけでなく、いろいろな人たちと触れ合えるのもうれしい。温泉に詳しい地域の人に教わることも多い」。

 同科ではこれまでに別府温泉水を使った甘酒などを商品化した実績もある。指導に当たった塩屋幸樹准教授は「温泉と発酵食品の掛け合わせにはまだまだ広がりがあると思う。こうした研究が商品化などにつながる可能性もあるので、見に来て応援してほしい」と呼び掛ける。

 16日からは「日本酒」をテーマに開催。4年生30人が学生実験の成果を発表する。

 16日は10時から発酵食品や展示内容について解説するオンラインイベントがある。参加無料。専用フォームから申し込む。

 開場時間は10時30分~16時30分。

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