サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)第32節は11月21日に4試合があり、ヴェルスパ大分は昭和電工ドーム大分でHonda FCを1-0で破り、今季の3位以上を確定させた。
前半は互いの堅守を崩せずスコアレスのドローで折り返した。大分は36分、DF土田直輝選手が右サイドからゴール前に流したボールをFW前田央樹選手が蹴り込んで先制。残り時間も守備陣がHondaの猛攻に耐え、最後までゴールを許さなかった。大分は4連勝。通算成績は17勝5分8敗で勝ち点を56に伸ばした。
前節まで29試合でリーグ最多の63点を挙げている2位の強敵をホームで迎撃した。序盤から前掛かりにボールを奪いにいくヴェルスパサッカーを徹底。相手の出足を遅らせ、パスの出しどころも狭め、攻撃の芽を早めに詰んだ。
シュート数は10本と14本、CKは2本対6本と押され気味の展開だったが、後半から途中出場の前田選手が値千金の勝ち越しゴール。守備陣も最後まで集中力を切らさずに零封した。
会心の勝利に山橋貴史監督は「勝つ確率を上げる戦い方もあったが、それで勝っても未来はない。積み上げてきた自分たちのサッカーにこだわった」と笑顔。ゴールマウスを守りきったGK姫野昂志選手は「ドームでサポーターの前で勝つことができて本当にうれしい」と喜んだ。
シーズンは残り2試合。11月28日は小林総合運動公園市営陸上競技場(宮崎県)でホンダロックSCと対戦する。最終戦は12月5日で、ヴィアティン三重と昭和電工サッカー・ラグビー場で戦う。
リーグ戦首位はいわきFCで勝ち点は65。4点差でHonda FCが追う。4位は勝ち点48のF.C.大阪。上位4チームとも残り試合は2試合。