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厳しい夜の街、「明かりは消せない」の踏ん張りの声も 大分県でコロナ感染数過去最多

「まこ花や」の照明が街中を明るく照らす(1月19日20時ごろ撮影)

「まこ花や」の照明が街中を明るく照らす(1月19日20時ごろ撮影)

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 大分県で1月19日、過去最多となる270人の新型コロナウイルスの新規感染者が確認された。感染急拡大の報に大分市の中心街から人影が消え、夜の繁華街は厳しい冬を迎えている。

人通りが減った大分市の中心街

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 居住地別では、大分市104人、別府市58人、宇佐市30人、中津市21人、県外11人、国東市10人など。一日当たりの感染者数としてはこれまで最も多かった2021年8月21日の215人を大幅に上回った。

 大分県では1月19日現在、「まん延防止等重点措置」の適用を国に要請していない。大分市中心街では、店によっては複数の客で埋まるところもあるが、自主的に休業に入る店も。中央町の居酒屋は「恐らく明日以降は集客が見込めないと思う。人件費に光熱費を考えるとうんざりする」。臨時休業した飲食店は「協力金がないとさすがに苦しい。早めの『まん延防止』の適用をお願いしたい」とする。

 一方で、苦境を受け入れながら踏ん張る店も。

 生花店「まこ花や」は30年にわたって都町で看板を掲げてきた。道沿いから奥へと続く明るいガラス張りのショーウインドーに色とりどりの花が並ぶ。利用客の多くが女性へのプレゼントとして購入する通り掛かりの男性か近隣の常連客だ。コロナ禍に飲み込まれまいと昨年からネット販売も開始した。

 19日夜、店前の人通りはほとんどなかった。店主の60代女性は「売れ残りの花はほとんどが廃棄処分になる。こうなると仕入れも難しい」と表情を曇らせる。「休業要請をしてくれた方が踏ん切りがつく」としながらも「店は簡単に閉められない」と言い切る。「ここら辺でこの店が一番明るい。花屋ならではの華やかさもある。ウチが閉めたら街が暗くなってしまう。足を運んでくれる人たちに『ミヤコ(町)は元気だ』と伝えるためにも明かりは消せない」

 「和風創作Dining KiRARA」はフグ料理や深夜でもラーメンが食べられる都町の人気店。第6波とともに団体予約客のキャンセルが相次いだが、「想定はしていた」と言う。

 店主の清水進さんは、第5波以降にも大きな波が来ると予想し、テイクアウトのオードブルや弁当の受注数を増やす努力を重ねてきた。「コロナ禍で外食利用が減り、内食を見直す人も増えたと思う。『アフターコロナ』は『コロナ前』には戻れないと考えている」ときっぱり。

 今後も営業時間や業態を工夫するなどして乗り切る方針。「次の世代のためにも、これ以上、税金は投入してほしくない。自力でできるだけ頑張りたい」と話す。

 市民のスタンスは「様子見」が主流。50代の男性会社員は「社内で会食は避けることなった」、40代女性は「オミクロン感染が分かってから自粛している。家で食べることに慣れた」。中央町で会食していた5人グループも「集団飲食はきょうで一区切り。寂しいが暖かくなるまでに飲めるようになれば」。

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