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大分市の弁護士が交通事故被害者サイト 過失割合や賠償金で「損をしない」情報提供

「交通事故お役立ち手帳」を制作した深田弁護士

「交通事故お役立ち手帳」を制作した深田弁護士

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 大分市の深田弁護士事務所(城崎町2、TEL 097-533-5517)の深田茂人弁護士(46)が交通事故被害者用の情報提供サイト「交通事故お役立ち手帳」を無償で公開している。質問に答えていくだけで、過失割合や慰謝料などについて「損をしない正しい情報」を入手できる。

「過失割合」チェックページ

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 深田さんは2017(平成29)年、オランダに離婚や借金などのトラブルにおける法的情報を提供するサイトがあることを知る。自身が注力していた交通事故相談に同様の仕組みを組み込めば、被害者が加害者側保険会社との交渉時に情報不足で損をするケースを減らせると考え、独自サイトの制作に着手した。

 深田さんによると、交通事故の法律相談で聞き取る事故時の基本情報は、どの弁護士が担当しても約9割が同じになるという。サイトではこの9割部分に該当する情報を、保険会社基準とは異なる弁護士基準で入手できるようにした。「手間や費用の面で被害者の負担も大きく減らすことができる」とする。

 「交通事故お役立ち手帳」は3年半の期間をかけて開発。「初めて交通事故に遭い、どうしたらいいのかさっぱり分からない」「慰謝料はいくらが妥当なのか見当がつかない」「保険会社に提示された過失割合が納得できない」といったさまざまな疑問に応える内容で、2021年11月に本格運用を開始した。事故時の情報確認や事故後対応の解説ページなどを8カテゴリーに分けて紹介している。

 過失割合を調べるページでは422事例を用意した。「歩行者と車」「車同士」などから対応するケースを選び、それぞれの質問に回答していくと当てはまる事故類型にたどり着く。さらに「横断歩道までの距離」「中央線の有無」といった細かい問いに答えると過失割合も変化する。

 賠償金自動計算のページでは「後遺症の有無」「死亡」のケースごとに、「入通院期間」「事故当時の職業」などの項目に答えていくと慰謝料や休業損害などの金額が一覧表示される。「弁護士基準の賠償金額が任意保険基準の2倍以上になることもよくあり、中には10倍以上になるケースもある」と深田さん。「情報格差をなくしたい」と話す。

 このほか、事故が発生してから解決までの流れと各場面の対応マニュアルをチャート図で紹介。「慰謝料」「後遺症」「物損事故」「死亡事故」についての解説ページも用意している。

 この新しい取り組みに全国26の法律事務所が賛同。サイトを通してメールなどでの無料相談を受け付けたところ、この2カ月で30件の相談があったという。深田さんは「多くの被害者が適正な賠償を受けられるようになってほしい。今後、ほかの法律分野にもこうした取り組みが広がっていけば」と話す。

 サイトは利用無料。会員登録不要。

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