大分市の田北調理師専門学校(府内町2、TEL 097-532-2803)で1月27日、大分空港の「宇宙港」化構想や宇宙食などについて学ぶ授業があった。
宇宙港事業の意義や宇宙食を通して食の安全や衛生などを理解する目的で企画。県先端技術挑戦課の守光正主任と県工業振興課の小春拓也主任を招き、2年生11人を対象に「おおいた×宇宙・食の未来を学ぶ」として行った。
授業では守光主任が宇宙港の取り組みなどを説明したほか、小春主任が宇宙食や新商品開発の考え方を紹介。「宇宙飛行士がどういったシーンで何を食べたがるのかをイメージすることが大切。こうした考え方は地上の市場でも同じ」と解説した。
学生は、それぞれが考えた宇宙食のアイデアを一人ずつ発表。グラタン、カツ丼、お好み焼き、すしといった「宇宙食候補」が挙がる中で宮本聖也さんはわらび餅を提案。「真空パック詰めにする」「液状にする」「乾燥させる」などの案を紹介した。
小春主任は、宇宙飛行士は食感を求めているとした上で「缶詰にして持っていくのが良いと思う。日本らしくて面白い」と話した。
このほか、打ち上げを見に来る観光客を想定した、学生によるおもてなし料理も発表。中津市の唐揚げ、日田市の焼きそばなど全18市町村の代表的な味をクリームに練り込んだワッフルなどを紹介した。