別府大学(別府市北石垣)の卒業制作展が2月8日、大分県立美術館OPAM(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)の3階展示室Bで始まった。文学部国際言語・文化学科芸術表現コースの32人が学生生活の集大成となる作品約60点を展示している。
絵画、デザイン、漫画、映像・アニメーション、美術史、言語文化の各コースの4年生が、およそ1年をかけて仕上げた作品や論文を出展している。
デザインコースの潮平渚さんは若い女性向けに「茶」をブランディグした「和華」シリーズを発表。紅茶を「梅」、緑茶を「松」など、4種類の茶を花に見立て、商品をPRするパッケージやポスターをデザインした。
映像・アニメーションコースには8人が出展。田村彩夏さんは「しろのみちしるべ」で少女と犬の絆を表現した。田村さんの母が学生時代に作った絵本を参考に、自身のペットへの思いを詰め込んだという。
言語文化領域の工藤優介さんはテレビ番組のウルトラマンシリーズのせりふに注目。「特撮ヒーロー映画における談話分析を用いた作品構造の解明」と題した論文をパネルで紹介している。
指導に当たった篠崎悠美子教授は「どの作品も学内の合同講評会を経ているので磨きがかかっている。『見せること』にも注力した学生たちの自己表現を楽しんでもらえれば」と話す。
開場時間は10時~19時(最終日は16時まで)。観覧無料。今月13日まで。最終日は14時から学生が自分の作品について解説するギャラリートークを行う。