アニメの「エヴァンゲリオン」シリーズや特撮映画「シン・ゴジラ」などを手掛けた庵野秀明さんの創作活動の秘密に迫る「庵野秀明展」が2月14日、大分県立美術館OPAM(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)の1階展示室Aで始まった。
庵野秀明展大分展実行委員会などの主催。庵野さんのアニメーター時代の作品から監督やプロデューサーとして活躍する最新の仕事までを紹介。過去、現在、未来の時間軸で分け、絵コンテ、アニメの原画、特撮のミニチュア、手書きのスケッチなどの資料約1500点を展示している。
庵野さんは1960(昭和35)年生まれ。山口県出身。高校、大学での自主映画制作を経て、アニメーターとして「風の谷のナウシカ』(1984年)などに参加。監督を務めた「新世紀エヴァンゲリオン」(1995年)は、映画シリーズも含めて国民的人気となっている。
第1章では、庵野さんが多大な影響を受けたという「ウルトラマン」「仮面ライダー」などの特撮や「宇宙戦艦ヤマト」といったアニメ作品などを生み出した1960~70年代を紹介。実際の撮影で使用された「帰ってきたウルトラマン」のスーツや空撮用模型を展示するほか、縦3メートル・横15メートルの画面を分割して99作品を映し出す巨大LEDスクリーンも設置している。
第2章では高校やアマチュア時代の自主制作作品から、人気作品となった「新世紀エヴァンゲリオン」や「シン・エヴァンゲリオン劇場版」に至るまでをたどる。「エヴァ」の企画意図を記した企画書や初期デザインのスケッチなどを展示している。
第3章では脚本・総監督を務めた「シン・ゴジラ」、企画・脚本を手掛けた5月公開の「シン・ウルトラマン」、来春公開予定の脚本・監督作品「シン・仮面ライダー」についても紹介している。
会場では、ヘッドホンを通して展示内容を紹介する音声ガイドセットも貸し出している(600円)。俳優で映画監督の斎藤工さんと声優の山口由里子さんがナビゲーターを務めている。
開催時間は10時~19時(金曜・土曜は20時まで)。観覧料は一般・学生=1,500円(平日アフターファイブ割1,100円)、中高生=1,000円、小学生=800円、3歳以上=400円。4月3日まで。