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別府の温泉熱で「炎」のごとく 大分県の花研究機関で世界三大花木「カエンボク」見頃

見頃を迎えているカエンボク

見頃を迎えているカエンボク

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 別府市にある大分県農林水産研究指導センター農業研究部花きグループ(鶴見、TEL 0977-66-4706)の展示温室で、熱帯植物のカエンボクが見頃を迎えている。

1カ所で外側から5輪ほどが開花

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 カエンボクはアフリカ原産。ノウゼンカズラ科の常緑樹で、チューリップ形のオレンジがかった赤い花が特徴。茶色のバナナ形のつぼみを輪状に付け、外側から順に開花する。木は高さ10メートル以上に育ち、ホウオウボク、ジャカランダと共に世界三大花木とされる。

 同グループによると、日本では沖縄地方で公園や街路樹として植栽されているが、寒さに弱いことからその他の地域では温室が必要。宮崎県と福岡県の植物園などで栽培されており、県内では同温室のみという。

 同温室のカエンボクは定植後7年目。3メートルの高さでせん定し、横に広がるように育てている。今年は3カ所につぼみ群ができ、2月7日に第1群が開花した。

 2月16日現在で、2カ所で10輪ほどが咲いている。担当者によると、3月にかけて観賞できるが、見頃は2月末まで。

 花きグループは大分県の花の研究期間。別府の温泉熱を利用した温室や屋外の植物園で、花木の品種育成や栽培試験に取り組んでいる。

 展示温室では冬場でも10度以上を保ち、約150種の熱帯植物を栽培。現在はオオミノトケイソウ、アンスリウムなどが見頃を迎えている。展示温室と植物園は通年無料で開放。9時から16時まで自由に見学できる。

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