別府市の立命館アジア太平洋大学(APU)と臼杵市のフンドーキン醤油(しょうゆ)が、フルーツを使った3種類のオリジナルドレッシングを開発した。2月18日から大分市のOita Made Shop赤レンガ館本店で先行販売している。
両者は2017(平成29)年に、事業開発支援会社インスパイア(東京都港区)を交えて相互連携協定を締結。コラボ開発は「はちみつ醤油ハラール」続く2回目で、今回は大分銀行も協力した。
産学プロジェクトは2020年1月に始動した。学生チームに日本、韓国、バングラデシュ、インドネシア、モロッコ、スリランカの10人が参加。新型コロナウイルスの感染拡大で心身の健康や食への意識が変わる中、「フルーツを食事に取り入れ、健康的な毎日を過ごす」をテーマに2年をかけて開発した。
「ラズベリー」 はボディーメーク、筋トレなどに励んでいる女性を応援するコンセプトで開発。ラズベリーをメインに4種類のベリー果汁を使い、亜鉛を配合した。
「グレープフルーツ」は家事や仕事で忙しい女性へのサポートがテーマ。アミノ酸の一種のGABAを配合し、グレープフルーツの香味にキウイとレモン果汁を加えクリーミーに仕上げた。
ミドル世代向けには糖質50%オフの「パッションフルーツノンオイル」を用意。トロピカルな香りとフルーティーな酸味を楽しめる。
開発に当たっては、「子ども向けにクリーミー系の種類も入れたい」「思わず飲みたくなるようなドレッシングにしたい」などのと意見を取り入れ、社会問題やコロナ禍で表面化した課題を洗い出してまとめた。鈴木愛さん(アジア太平洋学部4年)は「国や人によって異なる価値観を一つのコンセプトとしてまとめるまでが一番大変だった」と振り返る。
商品パッケージもチームで考案。見た目でドレッシングの特徴が分かるように女性のイラストや配合内容などを前面に押し出した。島中凪紗さん(国際経営学部4年)は「ターゲットに手にしてもらうにはどうすればよいのかを徹底して考えた。カラフルでポップなデザインに仕上げることができた」と話す。
1本180ミリリットルで、価格は各397円。3月1日からフンドーキン醤油のECサイトで販売する。