大分県産カボスの果汁などを使った発泡酒「ジャパニーズシトラスラガー」(350ミリリットル、352円)の出荷が5月23日に始まった。ベアレン醸造所(岩手県盛岡市)が製造・販売する新商品で、大分県内では5月末に店頭に並ぶ。
同社と県の連携企画で、缶ビールシリーズ「ザ・デイ」の商品として開発した。「ジャパニーズシトラス(和かんきつ)」をコンセプトに、原材料に「あねさん工房」(豊後大野市)のカボス果汁、カボスのエキスや果皮を使う。麦芽使用比率は50%以上でアルコール分は5%。カボスの風味とすっきりとした味わいを特徴とする。
20万本を製造。岩手県、大分県を中心に全国で販売する。大分県内では大手デパート、酒店、飲食店で取り扱う。
商品の発売を記念したイベントが同日18時から大分市の「鉄板バル葱屋(ねぎや)大分竹町店」(大分市中央町3)で開かれ、県ブランド推進課などの関係者が新商品の出来を確認した。
イベントに参加した同社営業部の村上修一さんによると、カボスとホップの香りの最も適したバランスを探るために通常よりも多い4回の試作を繰り返したという。「社内からは『過去一番の出来』という声もあった。大分のおいしい魚などとの相性も良い」と話した。
連携は2019(平成31)年にスタート。開始時に開発した県産カボス果汁使用のフルーツビール「かぼすラードラー」(330ミリリットル、427円)も、今年も4月20日から販売している。