別府市内成に広がる棚田に現在、赤いヒガンバナが彩りを添えている。
内成地区の山間部に約1000枚の水田が広がる。棚田の全景が一望できる日本有数の地域で、景観的・歴史的価値から1999(平成11)年に「日本の棚田百選」に選定された。
太郎丸集落には稲刈り前の棚田が広がる。あぜ道に咲き並ぶヒガンバナは、こうべを垂れる稲穂を囲むように花姿を揺らす。緑と赤が映える立体的な秋の景観は、写真愛好家の格好の題材となっている。
3連休最終日の9月18日には、午前中から観光客の姿も。軽トラックを運転していた農家の男性は、道脇にいたグループを見るとキキッっと停車。「道に迷いましたか? 棚田もヒガンバナも、その道を上った方がもっときれいに見えますよ」と声をかけていた。