大分空港と大分市間で就航を予定するホーバークラフト内で上映する映像を「立命館アジア太平洋大学(APU)」(別府市)の学生が制作する学習プログラムが8月1日に始まった。
チームごとに地域観光やホーバーの課題について意見を交換(1)
同大とオリックス不動産(東京都港区)、杉乃井ホテル&リゾート(別府市)が2021年に締結した産学連携「友好交流に関する協定」の一環。本年度から地域の問題解決型学習プログラム「New Tourism Hub(ニューツーリズムハブ)」を始め、地域の観光課題の発見や解決を目指す。
ニューツーリズムハブの第1弾として国内唯一の運行として注目されているホーバーを題材に選んだ。サポート企業の日本航空、大分第一ホーバードライブ、JTBとともに観光産業を学び、船内などで上映する映像を制作する。
同プログラムには、3学部全学年から希望者23人が参加。およそ7カ月をかけて、ホーバーターミナルや地域の現地調査、キャンプやセミナー、ミーティング、映像制作などを行う。
1日は大分市側の発着港「ホーバーターミナルおおいた」でオリエンテーションが行われた。JTB大分支店・観光開発プロデューサーの田島英治さんとホーバーの運行を担う大分第一ホーバードライブの小田典史社長を講師に迎え、別府や大分の地域観光やホーバーの課題についての知識を吸収。4チームに分かれて意見を出し合い、解決の糸口を探った。
アジア太平洋学部3年の北村虹緒さんは「学生でいる間に社会とつながる経験ができるのは貴重。大分の魅力を広げられるようにしたい」と話す。
制作した画像は2025年2月、ホーバー内での上映を予定する。