大分市の生涯学習施設「関崎海星館」(大分市佐賀関、TEL 097-574-0100)に、海を渡る大型のチョウ「アサギマダラ」が飛来している。
青みを帯びた明るい緑色の「浅葱(あさぎ)色」から名付けられたチョウで、羽を広げた大きさは約10センチ。2,000キロメートル以上の長距離を移動する「旅するチョウ」として有名。
同館の川田政昭館長(53)によると「春に南風に乗って台湾などから飛来する。日本各地で産卵し、秋に北風に乗って南に帰っていく。渡りについてはまだ分かっていないことが多く、神秘的なベールに包まれている」。中継地となる大分では同館のほか、姫島村や山岳地帯などに飛来する。
同館では、今年は例年よりも1週間早い4月22日に初飛来を確認。5月10日現在で200~700匹まで増えている。今週から来週にかけてさらに数を増やし、ピーク時は約2,000匹に達するという。
10日は9時現在で200匹を確認。来館者が見守る中で、施設内に植えられた好物のスナビキソウの周りを美しい姿で飛び交った。川田館長は「アサギマダラは人懐こく、近寄ってもほとんど逃げない。魅惑のチョウの圧倒的な舞をぜひ見にきてほしい」と呼び掛ける。
アサギマダラの情報については5月9日に新設したフェイスブックページかホームページで確認できる。
入館無料。開館時間は月・水・木曜は10時~18時、金・土・日曜・祝日は10時~22時。火曜休館。